日本のウイスキーメーカはそこまで数が多くないので、蒸溜所が集まっているという地域はなく、あまり生産地という概念で語ることはありません。
一方スコットランドには、大小様々な蒸留所が固まっているエリアがあり、シングルモルトの生産区分を6つに分けて呼び分けています。
この記事では代表的な6つの生産地の特徴や代表的なウイスキーを解説します。
スコットランドの代表的なウイスキー生産区分
- アイランズ
- スペイサイド
- キャンベルタウン
- アイラ島
- ハイランド
- ローランド
アイランズ
スコットランドには、周りをぐるっと囲むようには、大小様々な島があります。それらを総称して「アイランズ」と呼びます(そのまんまですね)。
- 最北端にあるシェトランド諸島
- 海賊が支配したオークニー諸島
- かつて50以上もの蒸留所があったものの一時は0になってしまった、アラン島
などがあります。
経度・緯度に差が生み出す地理・気候的な違いや、歴史的な違いもあり、ひとくくりにアイランズといっても様々な個性があります。
代表的なウイスキー
- ハイランド・パーク
スペイサイド
スコットランドでは、テイ川に次いで2番目に長いスペイ川、その流域を中心としたエリアをスペイサイドと呼びます。エリア的には、ハイランド地方の中心部で、過去はハイランドに分類されていたようですが、今ではあえて区切って分類します。
ニッカウヰスキーの創業者である、竹鶴政孝氏が一週間修行したロングモーン蒸溜所も、スペイサイドエリアにあります。
代表的なウイスキー
- ザ・マッカラン
- グレンフィディック
キャンベルタウン
キャンベルタウンは、スコットランドに西側、アイラ島とアラン島の間に挟まれるている「キンタイア半島」にある町です。
アイラ島
アイラ島はスコットランド周辺の島々の1つです。地理的には、アイランズに分類されそうですが、個性の強さから、独立して区分けします。全島の1/4がピート層に覆わています。
代表的なウイスキー
- ボウモア
- キルホーマン
ハイランド
スコットランドの中心から北側にかけて位置するエリアをローランドと呼びます。
正確には、東のダンディと西のグリーノックという町を結ぶ線が境界線となっています。
代表的なウイスキー
- グレンモーレンジィ
ローランド
スコットランドの中心から南側に位置するエリアをローランドと呼びます。
代表的なウイスキー
- グレンキンチー